前回の記事で、誕生日から出発した自分が個性を出そうとすることは間違っているということをお伝えしました。
それが、なぜなのか?について、今回は映画マトリックスを題材に、今までの個性について更に書きたいと思います。
その為には、人間の現在地の話から始めなければならないのですが、人間は1人の例外もなく、生まれた時から初期セッティングをされて生まれてきています。
映画マトリックスでは、それをイメージしやすいと思うのですが、あの映画では人間が機械に支配され、且つ人間の生態エネルギーを機械の電源として使っていたわけです(いわゆる人間乾電池)
人は、生まれた時からずーっとプラグに繋がれているわけですが、本人が自分と認識している姿にはプラグなんかは見えず、存在すらしていないのです。
なので、一生気付かずに人生を終える人もたくさんいますし、主人公ネオやトリニティ、モーフィアスのように、途中で真実に目覚める人間もいます。(映画では、一部の目覚めた人の集団が機械と戦う構造ですね)
プラグからは、たくさんの情報データが送り込まれ、ないはずの自分をスクリーン画面(マトリックス空間の中で映画を見ている状態)に投影させ、そこであらゆる活動をすることで、生きてると思い込んでいる(正しくは、思いこまされてる)という状態なんですね。
目覚める前の主人公アンダーソンも、IT会社のサラリーマンとして働く傍ら、裏ではハッカーとしての自分を確立し、その自分を自分だと信じ込んで生きていました。
ある意味、今までの個性を表しているでしょう。
しかし、アンダーソンはある日自分がプラグに繋がれていた事を知り、衝撃を受けるのですが、それが本当の自分、本当の個性へ向かう第一歩だと私は思います。
私たち人間は、プラグには繋がれてはいませんが、見えないプラグには繋がれているような状態である事には変わりないのです。
それは、人間の5感覚と脳というパイプに繋がった状態で、そこから得た情報から映像スクリーン画面(自分と自分の宇宙)を立ち上げている状態と言えます。
なかなか自覚できない事ではありますが、何も努力せずに、見える、聞こえる、触れる世界が実は人間の脳の奴隷状態、いわゆる最悪の地獄であることを、私たちはまず知り、受け入れる必要があるのです。
長くなってきたので、また続きは次回にしたいと思います。本日もありがとうございました。