なぜ、人は自分と他人を比較してしまうのでしょう?
本当は、一人ひとりが唯一無二の存在なので比較しようがないはずなのに、
自分と近い存在(女性ならば女性と、男性ならば男性と)と比較しては
落ち込んだり、時には自分が優れてると思って優越感に浸ったりしてしまうのは
人間だったら誰もがやってしまうものだと思います。
人と比べては、自分を卑下したり、自己否定したりしてしまうので、それを繰り返すうちに
だんだんと自分に自信がなくなっていき、自分の意見や気持ちなどを素直に表現できなく
なることも多いのではないでしょうか。
私も昔はそうだったのでよく分かりますが、無意識では暇さえあればいつも
人と比べては落ち込むというパターンを繰り返していたなと思います。
今でこそ客観的に自分を観察することができるようになりましたが、人と比べていた
ことは無意識すぎて気づいていないことが多く、比べた結果の落ち込んでる自分、
自分に対するマイナス評価をしている自分、いつも自信がない不安定な自分ばかりが
意識にはあった気がします。
なんでそんな自分になってしまったのかというと、やはり小さい頃の環境の影響が
大きかったなと思います。私は一人っ子だったので、母親が「一人っ子に見られないように」と
小学校に上がる前に『自分の意見は言わないようにしなさい』という躾をしたようです。
当然、小学校低学年の頃は、そう言われてもその躾を守ることは難しく、自分の言いたいことを
バンバン言ったり、やりたいことをやったりしていた方が多かったので、割とリーダーシップを
取るような子供でした。
しかし、小学校高学年のある時に、何も考えずに普通に過ごしていただけで
クラスの全員が自分から離れていくという事件が突然起きました。
私からしたら、一体何が起きたのかワケが分からず、一瞬パニックに襲われました。
しかし、このショック事件をキッカケに私の中に危機意識が芽生え、周りのことなど何も考えずに
普通に過ごしていては、人が自分から遠ざかってしまうんだ、そして自分は孤独になってしまうんだ
という恐怖・焦り・危機感を持つようになりました。
こうして、常に周りへ目を向けなければ自分が生きていけなくなってしまったきっかけが作られ、
それからは人の目を気にする、顔色を伺う、人と比べてしまうという自分の土台が出来上がって
しまいました。
その自分から、どうやって抜け出して行ったのかは、次のブログに書きたいと思います。