私には、日本人であれば誰もに出会ってもらいたい世界があります。
なぜなら、私自身が日本人であることに１ミリのプライドや誇りも感じられずに生きてきた日々から一変して、今では日本人で生まれてきて本当に良かったと心の底から思えるようになったからです。
そこに至るまでの私はと言えば、とにかく人の目が気になって気になって仕方がない、自信のない人間でした。
私は一人っ子として生まれ育ちましたが、母親は世間体を特に気にするタイプの人なので、「一人っ子＝わがままな子」と思われないようにと、小さい頃から厳しく躾をされてきました。
いつもいつも母親の顔色を伺いながら、自分の立ち振る舞いを決めるような、そんなスタンスで訓練を重ねてきたのだなと、今になっては思います。
最初は母親の目を気にしながら過ごしてきた幼少期から始まり、そのうちに同級生の目や先輩の目、先生の目、道行く人の目、電車に乗っている人の目、お店の人の目と・・・年齢を重ね、行動範囲が広くなるにつれ、自分が人の目を気にする範囲もどんどん広がり、エスカレートしていってしまったのです。
そして、気づけば常に人の目を気にするような状態になっていました。
心は小さくビクビクしながら、いつも人からどう思われているのかが気になって仕方がなく、何を言われたわけでも、されたわけでもないのに、勝手に自分の中で悪い方向へと考えが走っていく。
私のことを変な人だって思ってるんじゃないか？なんか嫌われてるかもしれない…おかしいかもしれない…悪口を言われてるんじゃないか？等、とにかくマイナス的な考えが終わりなく出てきてしまうのでした。
それだけでなく、ついには体にまで影響が出てくるようになってきたのです。
人の目を意識した瞬間に、条件反射で体に緊張が走り、自分の体のコントロールが効かなくなるというジレンマに陥るようになりました。
自分の体なのに自分の思うようにいかない、人目を気にしたいわけじゃないのに気になって仕方がない、そんな自分にどんどん自信をなくしていく、自分が嫌いになっていく。とにかく、自分に嫌気がさしてしょうがなくなるという悪循環にはまっていました。
でも、人からは好かれたい、嫌われたくないから、一生懸命に人に合わせることで人間関係を築こうとして、緊張していることを人には見破られないようにと必死で隠そうとしたり、平然を装おうとする日々でした。
とにかく笑顔をして、いい人を演じ、優しい人のふり、親切な人のふり・・・それを繰り返していくうちに、人といれば条件反射で演じる自分が当たり前になっていきました。
そして、気づけばカメレオンのような自分、人によってコロコロと態度を変える自分になっていました。
確かに周りの人からの評判は悪くないし、表面的には問題のない関係性を築けていたのかもしれません。
笑いたいわけではなくてもニコニコして、自分のことはなるべく話さないようにして人の話ばかり聞いていたので、周りの人にとってはいい人や害のない人間だったと思います。
「いい人だね！優しいね！」と言われることは多かったです・・・
しかし、そう言われれば言われる程、自分の中の空虚さは広がる一方でした。
どんどん外に見せる顔と中身のギャップは大きくなっていき、誰にも自分の本音や本当に思っていることなど言えないし、分かってくれる人なんて一人もいないんだ・・・と、心の中はとっても孤独でした。
こんなに人の目を気にして、周りの人に合わせてばかりで、自分に自信もなく、この先もずっと演じたり、ふりをし続ける人生が続くのか・・・と先の未来が思いやられて毎日うんざりしていました。
私は悩む為に生まれてきたのか？自分が一体なんのために生まれてきたんだろう？と思い始め
生きている意味や価値も分からないまま人に合わせすぎて、自分がやりたいことも分からなくなっていました。
そして、常に不安と恐怖から自由になれることはなく、孤独に闘っていました。
どうすればありのままの自分になれるのだろう？そもそも自分って一体なんなのだろう？
そんな疑問を抱えて生きていました。
いろんな本も読んでみました。精神世界の本や、成功哲学、自己啓発、スピリチュアルまで、あらゆるジャンルの本を１００冊以上読んでも、答えは一向に見つかることはありません。
占い、チャネリング、姓名判断、四柱推命、ヒーリング、レイキ、セラピー・・・何をやっても一時的な変化に過ぎなくて、根本的には何一つ変わりませんでした。
もう何をやっても変わることはないと、諦めかけていました。そして、このままの自分で生き続けるのも限界だと感じ、こんな人生はもう終わらせたいと思うこともありました。
しかし、自分の命を自分で絶つことなんて、私にはそんな勇気もありませんしできませんでした。
私は、こんな状態が一生続くのは嫌だと思い、そしてこんなに人の目を気にして生きるようになっている原因が日本にあるのではないか？と思うようになり、このまま日本にいては私は何も変わらない。
私がこんなに小さくなってしまうのは日本人だからだと、日本のせいだ！という結論に行き着きました。
そして私は海外脱出計画を試みたのでした！
長くなるので、続きは次回に〜！ 最後まで読んでいただきありがとうございました。
